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2024.03.29

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鋼管とは?鋼管の規格・種類や用途について解説

鋼管とは?鋼管の規格・種類や用途について解説

鋼管とは?鋼管の規格・種類や用途について解説

 

建築部材・景観部材・産業機械など身近なモノから様々な用途に使用される「鋼管」は、その製造方法や使われる素材、用途に応じて求められる特性も多岐にわたります。

裏を返せば、鋼管を使用する場合には、その用途や使用環境、後加工、相手部品との兼ね合いなどに応じて、材質やサイズ、条件を適切に選定する必要があります。

本記事では、「どんな規格の鋼管があるのだろう?」「どのような鋼管を使用するのがいいのだろう?」といった疑問を解決するため、JIS(日本産業規格)に規定されている鋼管を中心に、鋼管の主な規格の種類や特性、用途などを解説します。

 

シンニチ工業は、鋼管(パイプ)のお困り事を解決するトップメーカーです。

鋼管(パイプ)の事なら、何でもお気軽にお問い合わせください!

【お問合せ先】  WEBからのお問い合わせ

 

目次


 鋼管とは

 鋼管の規格の種類
   配管用鋼管の種類
     配管用炭素鋼鋼管(SGP)
     配管用ステンレス鋼鋼管(SUS-TP)
   構造用鋼管の種類
     一般構造用炭素鋼鋼管(STK)

     機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)
 
 シンニチ工業の鋼管をご紹介


 

鋼管とは

 

鋼管とは、鉄に炭素などを含んだ鋼製のパイプの事です。

鋼管は、使用環境や用途によって材質が変わるほか、形状もさまざまで、丸パイプだけでなく角型、異形などもあります。(※本記事では丸パイプを中心に解説しております。)
材質は、炭素鋼や高張力鋼、めっき鋼、ステンレス鋼などがあり、それらの中でも更に細かく鋼種が分かれています。

また、鋼管は、製造方法によって「継目無鋼管」と「溶接鋼管」に大別する事が出来ますが、鋼管の製造方法については別の記事で解説しておりますので、下記リンクをご参照ください。

パイプ(鋼管)の製造方法をご紹介!

 

鋼管の規格の種類

 

鋼管は、用途などに応じてJIS(日本産業規格)で規定されており、鋼管のJISは大きく4種類(配管用鋼管熱伝達用鋼管構造用鋼管、特殊用途鋼管・合金管)に分かれております。

本記事では、その中でも広く使われている「配管用鋼管」と「構造用鋼管」についてご紹介します。

配管用鋼管の種類

配管用鋼管の中にも、下記の表の通り、様々な種類が規定されております。

本記事では、代表的な「配管用炭素鋼管(SGP)」と「配管用ステンレス鋼鋼管(SUS-TP)」について、それぞれの特徴をご紹介します。

JIS番号 種類 記号
JIS G 3442   水配管用亜鉛めっき鋼管   SGPW
JIS G 3443   水輸送用塗覆装鋼管   STW
JIS G 3447   ステンレス鋼サニタリー管   SUS-TBS
JIS G 3448   一般配管用ステンレス鋼鋼管   SUS-TPD
JIS G 3452   配管用炭素鋼鋼管   SGP
JIS G 3454   圧力配管用炭素鋼鋼管   STPG
JIS G 3455   高圧配管用炭素鋼鋼管   STS
JIS G 3456   高温配管用炭素鋼鋼管   STPT
JIS G 3457   配管用アーク溶接炭素鋼鋼管   STPY
JIS G 3458   配管用合金鋼鋼管   STPA
JIS G 3459   配管用ステンレス鋼鋼管   SUS-TP
JIS G 3460   低温配管用鋼管   STPL
JIS G 3468   配管用溶接大径ステンレス鋼鋼管   SUS-TPY
JIS G 3477   ポリエチレン被覆鋼管   P

 

配管用炭素鋼鋼管(SGP)


配管用炭素鋼鋼管
は、「JIS G 3452」に規定されており、外径φ10.5㎜~φ508.0㎜のパイプに適用されます。製造方法としては、電気抵抗溶接(E)と鍛接(B)が用いられています。引張強さは290N/㎟以上と規定されております。

一般的にガス管とも呼ばれ、使用温度が350度以下で比較的圧力の低い蒸気、上水道を除く水、油、ガス、空気などの配管に使用される炭素鋼鋼管です。

配管用炭素鋼鋼管は、亜鉛めっきの有無により黒管白管に分けられており、白管とは防食のために亜鉛めっきを行った白っぽい色をした鋼管の事で、黒管は亜鉛めっきを行わない鋼管です。

配管用炭素鋼鋼管の詳細情報は下記リンクからご確認ください。

配管用炭素鋼鋼管(SGP・ガス管)とは?規格・サイズについて解説

 

配管用ステンレス鋼鋼管(SUS-TP)


配管用ステンレス鋼鋼管
は、「JIS G 3459」に規定されており、外径φ10.5㎜~φ660.4㎜のパイプに適用されます。製造方法としては、継目無し(S)、自動アーク溶接(A)、レーザ溶接(L)、電気抵抗溶接(E)が用いられています。

耐食用、低温用、高温用、消火用などの配管として使用される最も一般的なステンレス鋼鋼管です。

材質はSUS304やSUS304Lをはじめ、SUS316、SUS316Lなどが一般的ですが、SUS310・SUS310Sやフェライト系のSUS430、SUS436L、SUS444なども規定されています。

配管用ステンレス鋼鋼管の詳細情報は下記リンクからご確認ください。

配管用ステンレス鋼鋼管(TP)とは?規格・サイズについて解説

 

構造用鋼管の種類

構造用鋼管の中にも、下記の表の通り、様々な種類が規定されております。

本記事では、代表的な「一般構造用炭素鋼鋼管(STK)」と「機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)」について、それぞれの特徴をご紹介します。

JIS番号 種類 記号
JIS G 3441   機械構造用合金鋼鋼管   SMn-TK,他
JIS G 3444   一般構造用炭素鋼鋼管   STK
JIS G 3445   機械構造用炭素鋼鋼管   STKM
JIS G 3446   機械構造用ステンレス鋼鋼管   SUS-TKA,TKC
JIS G 3466   一般構造用角形鋼管   STKR
JIS G 3470   コルゲートセクション   SCP
JIS G 3471   コルゲートパイプ   SCP
JIS G 3472   自動車構造用電気抵抗溶接炭素鋼鋼管   STAM-G,H
JIS G 3473   シリンダチューブ用炭素鋼鋼管   STC
JIS G 3474   鉄塔用高張力鋼管   STKT
JIS G 3475   建築構造用炭素鋼鋼管   STKN
JIS G 3478   一般機械構造用炭素鋼鋼管   S-CTK,CKTK
JIS G 3479   焼入性を保証した機械構造用鋼管   SMn-HTK,他

 

一般構造用炭素鋼鋼管(STK)


一般構造用炭素鋼鋼管
は、「JIS G 3444」に規定されており、外径φ21.7㎜~φ1016.0㎜のパイプに適用されます。製造方法としては、継目無し(S)、電気抵抗溶接(E)、鍛接(B)、自動アーク溶接(A)が用いられています。

鉄塔、足場、支柱、基礎ぐい、地滑り抑止ぐいなどの土木、建築の構造物に使用される最も用途の広い炭素鋼鋼管です。

一般構造用炭素鋼鋼管は、引張強さに応じて5種類(STK290・STK400・STK490・STK500・STK540)の鋼管が規定されています。

一般構造用炭素鋼鋼管の詳細情報は下記リンクからご確認ください。

一般構造用炭素鋼鋼管(STK)とは?規格・サイズについて解説

 

機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)


機械構造用炭素鋼鋼管
は、「JIS G 3445」に規定されており、製造方法としては、継目無し(S)、電気抵抗溶接(E)、鍛接(B)が用いられています。

機械器具、自動車、自転車、家具、器具、その他の機械部品に使用される炭素鋼鋼管です。

機械構造用炭素鋼鋼管は、STKK11Aなどが一般的ですが、化学成分や機械的性質に応じて、11種~20種まで非常に細かく規定されております。

機械構造用炭素鋼鋼管の詳細情報は下記リンクからご確認ください。

機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)とは?規格・サイズについて解説

 

 

シンニチ工業の鋼管についてご紹介

 

シンニチ工業は、ユーザーニーズに応じたオーダーメイドのパイプ製造を得意としております。

上段では、JISで規定された鋼管(パイプ)についてご紹介しましたが、JIS鋼管は市中に多く出回っており入手性が良い反面で、特殊な材質やサイズ、条件によってはパイプの調達に困る方もいらっしゃるかと思います。

シンニチ工業では、材質や外径・板厚などの規格サイズに縛られることなく、個々のニーズに合わせたパイプを製造する事が可能です。
また、用途や使用環境、後加工などを細かくヒアリングする事で、お客様にとって最適な素材やサイズ、条件などのご提案も得意としております。

パイプの調達でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

【お問い合わせ先】

TEL:0533-88-4151

WEB:WEBからのお問い合わせ

 

シンニチ工業のパイプの詳細情報は下記リンクをご参照ください。

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