2024.04.22
シンニチ工業の紹介
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)とは?規格・サイズについて解説
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)とは?規格・サイズについて解説
目次
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の規格
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の種類、製造方法
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の化学成分
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の機械的性質
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の寸法許容差
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機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)とは?STKMの特徴
機械構造用炭素鋼(STKM)とは、「JIS G 3445」に規定されている構造用鋼管の1種で、用途としては、機械器具、自動車、自転車、家具、器具、その他の機械部品に使用される炭素鋼鋼管です。
STKMの種類は11種~20種と、A~Cで分けられており、全部で22種類あります。STKM11A、STKM12Aなどと呼ばれます。
種類の記号である「STKM」は、Steel Tube Kouzou(構造) Machineの略称です。
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の規格
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の規格は、「JIS G 3445」によって、製造方法や化学成分、機械的性質、寸法許容差などが規定されています。
STKMは、寸法の規格については規定がなく、標準サイズはありません。そのため、サイズのバリエーションは豊富ですが、サイズによって入手性が異なるため、検討する際には入手性を確認する必要があります。
本記事では、それらの規格の中でも重要項目を抜粋して纏めております。
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の種類、製造方法
製管方法及び仕上方法の組合せによって、末尾の記号と呼び方が異なります。
種類 | 種類の記号 | 製造方法を表す記号 | ||
製管方法 | 仕上方法 | |||
11種 | A | STKM11A | 継目無し:S 電気抵抗溶接:E 鍛接:B |
熱間仕上げ:H 冷間仕上げ:C 電気抵抗溶接まま:G |
12種 | A | STKM12A | ||
B | STKM12B | |||
C | STKM12C | |||
13種 | A | STKM13A | ||
B | STKM13B | |||
C | STKM13C | |||
14種 | A | STKM14A | 継目無し:S 電気抵抗溶接:E |
熱間仕上げ:H 冷間仕上げ:C 電気抵抗溶接まま:G |
B | STKM14B | |||
C | STKM14C | |||
15種 | A | STKM15A | ||
C | STKM15C | |||
16種 | A | STKM16A | ||
C | STKM16C | |||
17種 | A | STKM17A | ||
C | STKM17C | |||
18種 | A | STKM18A | ||
B | STKM18B | |||
C | STKM18C | |||
19種 | A | STKM19A | ||
C | STKM19C | |||
20種 | A | STKM20A | ||
*管は、上表に示す製管方法及び仕上方法の組合せによって製造する。 ただし、必要な場合には、管に適切な熱処理を施してもよい。 *管は、注文者の要求のある場合には、めっき鋼板及びめっき鋼帯を用いて製造してもよい。 *管端形状は、特に指定のない場合はプレンエンドとする。 *管を電気抵抗溶接によって製造する場合、外面及び内面の溶接ビードは除去する。 ただし、受渡当事者間の協定によって内面溶接ビードは除去しなくてもよい。 |
上記の表は、「機械構造用炭素鋼鋼管(STKM):JIS G 3445」に規定されている、機械構造用炭素鋼鋼管の種類の記号の表を抜粋したものです。
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の化学成分 a)
(単位:%)
種類 | 種類の記号 | C | Si | Mn | P | S | Nb又はV | |
11種 | A | STKM11A | 0.12以下 | 0.35以下 | 0.60以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | – |
12種 | A | STKM12A | 0.20以下 | 0.35以下 | 0.60以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | – |
B | STKM12B | |||||||
C | STKM12C | |||||||
13種 | A | STKM13A | 0.25以下 | 0.35以下 | 0.30~0.90 | 0.040以下 | 0.040以下 | – |
B | STKM13B | |||||||
C | STKM13C | |||||||
14種 | A | STKM14A | 0.30以下 | 0.35以下 | 0.30~1.00 | 0.040以下 | 0.040以下 | – |
B | STKM14B | |||||||
C | STKM14C | |||||||
15種 b) | A | STKM15A | 0.25~0.35 | 0.35以下 | 0.30~1.00 | 0.040以下 | 0.040以下 | – |
C | STKM15C | |||||||
16種 | A | STKM16A | 0.35~0.45 | 0.40以下 | 0.40~1.00 | 0.040以下 | 0.040以下 | – |
C | STKM16C | |||||||
17種 | A | STKM17A | 0.45~0.55 | 0.40以下 | 0.40~1.00 | 0.040以下 | 0.040以下 | – |
C | STKM17C | |||||||
18種 | A | STKM18A | 0.18以下 | 0.55以下 | 1.50以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | – |
B | STKM18B | |||||||
C | STKM18C | |||||||
19種 | A | STKM19A | 0.25以下 | 0.55以下 | 1.50以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | – |
C | STKM19C | |||||||
20種 c) | A | STKM20A | 0.25以下 | 0.55以下 | 1.60以下 | 0.040以下 | 0.040以下 | 0.15以下 |
a) 必要に応じて、この表以外の合金元素を添加してもよい。 b) 15種の管は、電気抵抗溶接鋼管の場合、受渡当事者間の協定によって、Cの下限値を変更してもよい。 c) 20種の管は、Nb及びVを複合して添加してもよい。 この場合、Nb+Vの含有率は0.15%以下とする。 |
上記の表は、「機械構造用炭素鋼鋼管(STKM):JIS G 3445」に規定されている、機械構造用炭素鋼鋼管の化学成分表を抜粋したものです。
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の機械的性質
種類 | 種類の記号 | 引張強さ (N/㎟) |
降伏点 又は耐力 (N/㎟) |
伸び(%) a)、b) | へん平性 | 曲げ性 | |||||
11号試験片 12号試験片 |
5号試験片 | 4号試験片 c) | 平板間の 距離(H) d) |
曲げ角度 e) |
内側半径 | ||||||
管軸方向 | 管軸直角方向 | 管軸方向 | 管軸直角方向 | ||||||||
11種 | A | STKM11A | 290以上 | – | 35以上 | 30以上 | 33以上 | 28以上 | 1/2D | 180° | 4D |
12種 | A | STKM12A | 340以上 | 175以上 | 35以上 | 30以上 | 33以上 | 28以上 | 2/3D | 90° | 6D |
B | STKM12B | 390以上 | 275以上 | 25以上 | 20以上 | 23以上 | 18以上 | 2/3D | 90° | 6D | |
C | STKM12C | 470以上 | 355以上 | 20以上 | 15以上 | 18以上 | 14以上 | – | – | – | |
13種 | A | STKM13A | 370以上 | 215以上 | 30以上 | 25以上 | 28以上 | 23以上 | 2/3D | 90° | 6D |
B | STKM13B | 440以上 | 305以上 | 20以上 | 15以上 | 18以上 | 14以上 | 3/4D | 90° | 6D | |
C | STKM13C | 510以上 | 380以上 | 15以上 | 10以上 | 14以上 | 9以上 | – | – | – | |
14種 | A | STKM14A | 410以上 | 245以上 | 25以上 | 20以上 | 23以上 | 18以上 | 3/4D | 90° | 6D |
B | STKM14B | 500以上 | 355以上 | 15以上 | 10以上 | 14以上 | 9以上 | 7/8D | 90° | 8D | |
C | STKM14C | 550以上 | 410以上 | 15以上 | 10以上 | 14以上 | 9以上 | – | – | – | |
15種 | A | STKM15A | 470以上 | 275以上 | 22以上 | 17以上 | 20以上 | 16以上 | 3/4D | 90° | 6D |
C | STKM15C | 580以上 | 430以上 | 12以上 | 7以上 | 11以上 | 6以上 | – | – | – | |
16種 | A | STKM16A | 510以上 | 325以上 | 20以上 | 15以上 | 18以上 | 14以上 | 7/8D | 90° | 8D |
C | STKM16C | 620以上 | 460以上 | 12以上 | 7以上 | 11以上 | 6以上 | – | – | – | |
17種 | A | STKM17A | 550以上 | 345以上 | 20以上 | 15以上 | 18以上 | 14以上 | 7/8D | 90° | 8D |
C | STKM17C | 650以上 | 480以上 | 10以上 | 5以上 | 9以上 | 4以上 | – | – | – | |
18種 | A | STKM18A | 440以上 | 275以上 | 25以上 | 20以上 | 23以上 | 18以上 | 7/8D | 90° | 6D |
B | STKM18B | 490以上 | 315以上 | 23以上 | 18以上 | 21以上 | 17以上 | 7/8D | 90° | 8D | |
C | STKM18C | 510以上 | 380以上 | 15以上 | 10以上 | 14以上 | 9以上 | – | – | – | |
19種 | A | STKM19A | 490以上 | 315以上 | 23以上 | 18以上 | 21以上 | 17以上 | 7/8D | 90° | 6D |
C | STKM19C | 550以上 | 410以上 | 15以上 | 10以上 | 14以上 | 9以上 | – | – | – | |
20種 | A | STKM20A | 540以上 | 390以上 | 23以上 | 18以上 | 21以上 | 17以上 | 7/8D | 90° | 6D |
a) 外径40㎜以下の管については、伸びは規定しないが、試験の結果は記録する。 ただし、受渡当事者間の協定によって、伸びを規定してもよい。 b) 冷間仕上げ後、熱処理を実施しない管については、伸びは規定しないが、試験の結果は記録する。 ただし、受渡当事者間の協定によって、伸びを規定してもよい。 c) 引張方向は管軸方向とする。 ただし、管軸直角方向から試験片を採取できる場合は、管軸方向に代えて管軸直角方向としてもよい。 d) へん平試験における平板間の距離(H)の最小値は、厚さの5倍とする。 e) 曲げ角度は、曲げ開始位置を基準とする。 |
■厚さ8㎜未満の管の5号試験片(管軸直角方向)及び12号試験片(管軸方向)の場合の伸び
(単位:%)
種類 | 種類の記号 | 試験片 | 厚さ | ||||||||
1㎜以下 | 1㎜を超え 2㎜以下 |
2㎜を超え 3㎜以下 |
3㎜を超え 4㎜以下 |
4㎜を超え 5㎜以下 |
5㎜を超え 6㎜以下 |
6㎜を超え 7㎜以下 |
7㎜を超え 8㎜未満 |
||||
11種 |
A |
STKM11A |
5号試験片 | 20以上 | 21以上 | 22以上 | 24以上 | 26以上 | 27以上 | 28以上 | 30以上 |
12号試験片 | 24以上 | 26以上 | 28以上 | 29以上 | 30以上 | 32以上 | 34以上 | 35以上 | |||
12種 |
A |
STKM12A |
5号試験片 | 20以上 | 21以上 | 22以上 | 24以上 | 26以上 | 27以上 | 28以上 | 30以上 |
12号試験片 | 24以上 | 26以上 | 28以上 | 29以上 | 30以上 | 32以上 | 34以上 | 35以上 | |||
B |
STKM12B |
5号試験片 | 10以上 | 11以上 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 | 18以上 | 20以上 | |
12号試験片 | 14以上 | 16以上 | 18以上 | 19以上 | 20以上 | 22以上 | 24以上 | 25以上 | |||
C |
STKM12C |
5号試験片 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 | |
12号試験片 | 10以上 | 11以上 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 | 18以上 | 20以上 | |||
13種 |
A |
STKM13A |
5号試験片 | 14以上 | 16以上 | 18以上 | 19以上 | 20以上 | 22以上 | 24以上 | 25以上 |
12号試験片 | 20以上 | 21以上 | 22以上 | 24以上 | 26以上 | 27以上 | 28以上 | 30以上 | |||
B |
STKM13B |
5号試験片 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 | |
12号試験片 | 10以上 | 11以上 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 | 18以上 | 20以上 | |||
C |
STKM13C |
5号試験片 | – | 1以上 | 2以上 | 4以上 | 6以上 | 7以上 | 8以上 | 10以上 | |
12号試験片 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 | |||
14種 |
A |
STKM14A |
5号試験片 | 10以上 | 11以上 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 | 18以上 | 20以上 |
12号試験片 | 14以上 | 16以上 | 18以上 | 19以上 | 20以上 | 22以上 | 24以上 | 25以上 | |||
B |
STKM14B |
5号試験片 | – | 1以上 | 2以上 | 4以上 | 6以上 | 7以上 | 8以上 | 10以上 | |
12号試験片 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 | |||
C |
STKM14C |
5号試験片 | – | 1以上 | 2以上 | 4以上 | 6以上 | 7以上 | 8以上 | 10以上 | |
12号試験片 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 | |||
15種 |
A |
STKM15A |
5号試験片 | 6以上 | 8以上 | 10以上 | 11以上 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 |
12号試験片 | 12以上 | 13以上 | 14以上 | 16以上 | 18以上 | 19以上 | 20以上 | 22以上 | |||
C |
STKM15C |
5号試験片 | – | – | – | 1以上 | 2以上 | 4以上 | 6以上 | 7以上 | |
12号試験片 | 2以上 | 3以上 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | |||
16種 |
A |
STKM16A |
5号試験片 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 |
12号試験片 | 10以上 | 11以上 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 | 18以上 | 20以上 | |||
C |
STKM16C |
5号試験片 | – | – | – | 1以上 | 2以上 | 4以上 | 6以上 | 7以上 | |
12号試験片 | 2以上 | 3以上 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | |||
17種 |
A |
STKM17A |
5号試験片 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 |
12号試験片 | 10以上 | 11以上 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 | 18以上 | 20以上 | |||
C |
STKM17C |
5号試験片 | – | – | – | – | – | 2以上 | 4以上 | 5以上 | |
12号試験片 | – | 1以上 | 2以上 | 4以上 | 6以上 | 7以上 | 8以上 | 10以上 | |||
18種 |
A |
STKM18A |
5号試験片 | 10以上 | 11以上 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 | 18以上 | 20以上 |
12号試験片 | 14以上 | 16以上 | 18以上 | 19以上 | 20以上 | 22以上 | 24以上 | 25以上 | |||
B |
STKM18B |
5号試験片 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 | 16以上 | 18以上 | |
12号試験片 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 | 18以上 | 20以上 | 22以上 | 23以上 | |||
C |
STKM18C |
5号試験片 | – | 1以上 | 2以上 | 4以上 | 6以上 | 7以上 | 8以上 | 10以上 | |
12号試験片 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 | |||
19種 |
A |
STKM19A |
5号試験片 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 | 16以上 | 18以上 |
12号試験片 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 | 18以上 | 20以上 | 22以上 | 23以上 | |||
C |
STKM19C |
5号試験片 | – | 1以上 | 2以上 | 4以上 | 6以上 | 7以上 | 8以上 | 10以上 | |
12号試験片 | 4以上 | 6以上 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 | |||
20種 |
A |
STKM20A |
5号試験片 | 8以上 | 9以上 | 10以上 | 12以上 | 14以上 | 15以上 | 16以上 | 18以上 |
12号試験片 | 12以上 | 14以上 | 16以上 | 17以上 | 18以上 | 20以上 | 22以上 | 23以上 |
上記の表は、「機械構造用炭素鋼鋼管(STKM):JIS G 3445」に規定されている、機械構造用炭素鋼鋼管の機械的性質表を抜粋したものです。
機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の寸法許容差
■外径の許容差 a)
区分 | 外径(㎜) | 外径の許容差 |
1号 | 50未満 | ±0.5㎜ |
50以上 | ±1.0% | |
2号 | 50未満 | ±0.25㎜ |
50以上 | ±0.50% | |
3号 | 25未満 | ±0.12㎜ |
25以上 40未満 | ±0.15㎜ | |
40以上 50未満 | ±0.18㎜ | |
50以上 60未満 | ±0.20㎜ | |
60以上 70未満 | ±0.23㎜ | |
70以上 80未満 | ±0.25㎜ | |
80以上 90未満 | ±0.30㎜ | |
90以上 100未満 | ±0.40㎜ | |
100以上 | ±0.50% | |
a) 局部的な手入れ部には、外径の許容差を適用しない。 |
■厚さの許容差
区分 | 厚さ(㎜) | 厚さの許容差 |
1号 | 4未満 | +0.6㎜/-0.5㎜ |
4以上 | +15%/-12.5% | |
2号 | 3未満 | ±0.3㎜ |
3以上 | ±10% | |
3号 | 2未満 | ±0.15㎜ |
2以上 | ±8% |
*外径及び厚さの許容差は、熱間仕上継目無鋼管の場合、区分の1号許容差を適用し、その他の管の場合、いずれの区分を適用するかは受渡当事者間の協定による。
*めっき鋼板又はめっき鋼帯を用いて管を製造する場合の外径及び厚さの許容差は、めっき層を含めた実測外径及び実測厚さに適用する。ただし、寸法許容差の下限値は、相当めっき厚さ又は実測めっき厚さを減じた外径又は厚さに対して適用する。
上記の表は、「機械構造用炭素鋼鋼管(STKM):JIS G 3445」に規定されている、機械構造用炭素鋼鋼管の寸法許容差の表を抜粋したものです。
■溶接部の厚さの許容差
*溶接部の厚さの許容差は、管(母材部)と同じ厚さの許容差を適用する。ただし、受渡当事者間の協定によって、溶接部と母材部とは異なる厚さの許容差の区分を適用してもよい。
*受渡当事者間の協定によって内面溶接ビードを除去しない場合には、溶接部の厚さの上限は下記を適用する。
・母材部の厚さが2.38㎜以下の場合、厚さの上限は、母材厚さの2倍
・母材部の厚さが2.38㎜を超える場合、厚さの上限は、母材厚さ+2.38㎜
■長さの許容差
*管の長さ許容差は、-0/+50㎜とする。ただし、これ以外の許容差を必要とする場合、その許容差は、受渡当事者間の協定による。
シンニチ工業の鋼管についてご紹介
※シンニチ工業では、機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)の製造及び在庫を保有しておりません。
シンニチ工業の鉄パイプのサイズ表は下記リンクからご参照ください。
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シンニチ工業は、ユーザーニーズに応じたオーダーメイドのパイプ製造を得意としております。
上段では、JIS規格の機械構造用炭素鋼鋼管(STKM)についてご紹介しましたが、シンニチ工業では、外径φ165.2㎜でも板厚t1.2㎜といった大径薄肉のパイプを製造する事が可能です。
また、用途や使用環境、後加工などを細かくヒアリングする事で、お客様にとって最適な素材やサイズ、条件などのご提案も得意としております。
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