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2022.12.02

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鋼材価格の高騰、今後の動向は?

鋼材価格の高騰、今後の動向は?

2019年に新型コロナウイルス(COVID-19)が中国で確認されて以降、世界経済は急激に変化し、

鋼材価格はこの数年で大幅に高騰しました。

鉄やステンレス、チタンといった材料を成形・溶接しパイプを製造している当社にとっても

非常に大きな影響となっており、鋼材価格の動向には目が離せません。

今回は、弊社なりに鋼材価格の今後の動向について考えてみました。

あくまで弊社の予想ですので、ご容赦ください。

 

■鋼材価格高騰の背景

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により需要が激減し、変わって経済活動が再開すると、

需要が急回復したことにより鉄鉱石・原料炭や鉄スクラップの価格が上昇に転じ、

原料高を受けて鋼材価格が上昇しました。加えて、ロシアのウクライナ侵攻や円安加速を受けて

原料価格がさらに上昇し、鋼材価格は急騰しました。

 

■鋼材価格の今後の動向

各国のインフレや金利上昇により世界経済が減速し、鉄鋼需要も落ち込んだことで、

足元では原材料の鉄鉱石・原料炭や鉄スクラップの価格は値下げに転じており、

鋼材価格も年明けからは下げ基調に転じると考えております。

一方で、原材料は輸入に頼っているため、円安状況が継続することを想定すると

原材料価格が為替によって引き上げられることや、電力・副資材・輸送費の上昇といった

値上げ要因も入り混じり、大幅な値下げは期待できないと思われます。

今後の動向は、世界の経済活動の動向による鋼材需要の変化に大きく左右されるため、

世界における粗鋼生産量の約5割を誇る中国の動向やロシア・ウクライナ情勢など

先が読めない様々な要因が重なる今、今後の展開は誰にも分からない状況となっています。

 

弊社としては価格が落ち着く事を願うばかりです。

鋼材価格の高騰を受けて値上げを実施させて頂きましたお客様には

ご負担とご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、より一層のものづくり改善を心掛け、

品質・サービスの向上に努めてまいります。

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